SSブログ

小説「阿部 寛事件」 (4/7) [小説]

では、続きをお楽しみ下さい♪
***********
「それが、襲われた時の記憶がないらしい。ショックで短期間の記憶が抜けることは、ままある事のようだ。本人は、なぜいくつかあるプロマイドから、<<阿部寛>>を選んだのか、わかないといんだよねぇ。」
と、ポッキーをポリポリ。
「いくつかって、そんなにプロマイドがあったんですか?」
「なんでも、プロマイドの収集が趣味だったらしくてね。結構あったらしいよ。<<加山雄三>>から<<モーニング娘>>まで。実際に机の上に飾ってあったのは数枚だったけどね。」「どんなのが、飾ってあったんですか?」
と好奇心100%で聞いてしまう。
「えっとね。<<阿部寛>><<サルバドール・ダリ>><<佐野史郎>><<深津絵里>><<ペネロペ>>だったらしい。<<ペネロペ>>は3歳のコアラの女の子という設定のキャラクターだよ。知ってる?」
残念ながら、知りません。
私は、ワケが分からなくなってきた。
「それで、犯人の目星が付いていない?」
「うんにゃ、捜査の結果、谷准教授のゼミに所属する2人の研究生に絞られた。2人とも、アリバイがあやふやで、かつ、動機がある。」
そこから、絞り込めない、と。
何かヒントでもあれば、って事で、ここに来たわけだ。
「1人目は、西 大悟(にし だいご)君、23歳。まぁ。普通の大学生だねぇ。良くバイトしてサークル活動にも励むタイプ。当日は、家で一人ゲームをしていたそうだ。2人目は 北斗 友花(ほくと ともか)、22歳。優秀な学生だが、ちょっと融通が利かないところがあるようだ。当日は、ショッピングセンターをブラブラしていたというんだが、証人となる人がいない。」
「北斗さんって、女性だよね?」
「そう。はりせんといっても結構重いんだが、女性でもその気になれば、ふりあげられるだろう。」
と、ポッキーの箱をはりせんもどきにして、ふりあげる真似をする。
ま、確かに頑丈に作っても、そんなに重くはしないだろうなぁ。
「はりせんは、犯人が持ってきた物なんですか?」
「うんと、研究室にいつも置いてあったものらしいねぇ。だから、計画的な犯行ではないと思われる。」
「ところで、谷准教授のゼミって、何を研究しているんですか?」
***********
続きは、また明日!

←おお!面白くなってきたぁ!と思った人も思わない人も、クリック募金にご協力下さい[黒ハート]
nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 1

コメント 1

なっち☆

えーちゃんaaaさん、niceありがとうございます☆

by なっち☆ (2011-06-22 17:38) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。