小説「阿部 寛事件」 (3/7) [小説]
では、続きをお楽しみくださいませ。
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「突然、なんなんですか~!もう。学会への締め切りはもうすぐなんですから!」
そう、明日の17時までに、この論文を仕上げないといけないのだ。
ここ数日、研究室に泊り込みで、かなりイライラしている。
出していないのは、私だけ。
他のメンバーは既に提出済みで、余裕の帰宅。
「や~や~、それは大変な時に来ちゃったねぇ。」
と、秋葉警部は肩をすくめた。
「じゃ、さ。ちょっと息抜きにオジサンの小話でも、聞いてくれないかな?」
全く、人の話を聞いていない。
「阿部寛事件、興味わかない?」
と、ウィンクもどきをする。
「阿部寛事件…ですか?」
事件と聞くと、俄然興味が湧いてくるのが、我ながら嫌になってしまう。
しかも、何故<<阿部寛>>?
「ま…ね。これがさ~、なかなか突破口がなくってねぇ。」
そういいながら手近の椅子に座ると、ポッキーの口を開け、1本取り出す。
「事件は、1週間前。」
と、ポッキーを立てる。
ええい、後は、明日頑張ろう!と気持ちを切り替える。
「発見されたのは、午後5時。発見者はゼミの学生、日暮 千穂(ひぐれ ちほ)さん。被害者はねぇ、発見された時、<<阿部寛>>のプロマイドを握り締めていたんだ。」
「で…<<阿部寛>>事件。」
なんちゅー命名方法。
「そう。被害者は、山手大学情報学部の准教授、谷 慶介(たに けいすけ)さん。自分の研究室内で、前からはりせんで頭を殴られた。殴られた勢いで、後ろに転等して、後頭部を強打。発見されるまで、気を失っていたらしい。倒れた時に、机に飾って置いたプロマイドが一緒に落ち、その中から<<阿部寛>>のプロマイドを被害者が握っていた。幸い、怪我は大した事は無かったようで、既にピンピンしている。」
「前から襲われたんだったら、犯人は分かっているのでは?本人に聞けばいい話でしょ?」
当然の疑問だ
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続きは、また明日!
←面白い!と思った方も、ツマンネーと思った方も、クリック募金に協力よろしくお願いします
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「突然、なんなんですか~!もう。学会への締め切りはもうすぐなんですから!」
そう、明日の17時までに、この論文を仕上げないといけないのだ。
ここ数日、研究室に泊り込みで、かなりイライラしている。
出していないのは、私だけ。
他のメンバーは既に提出済みで、余裕の帰宅。
「や~や~、それは大変な時に来ちゃったねぇ。」
と、秋葉警部は肩をすくめた。
「じゃ、さ。ちょっと息抜きにオジサンの小話でも、聞いてくれないかな?」
全く、人の話を聞いていない。
「阿部寛事件、興味わかない?」
と、ウィンクもどきをする。
「阿部寛事件…ですか?」
事件と聞くと、俄然興味が湧いてくるのが、我ながら嫌になってしまう。
しかも、何故<<阿部寛>>?
「ま…ね。これがさ~、なかなか突破口がなくってねぇ。」
そういいながら手近の椅子に座ると、ポッキーの口を開け、1本取り出す。
「事件は、1週間前。」
と、ポッキーを立てる。
ええい、後は、明日頑張ろう!と気持ちを切り替える。
「発見されたのは、午後5時。発見者はゼミの学生、日暮 千穂(ひぐれ ちほ)さん。被害者はねぇ、発見された時、<<阿部寛>>のプロマイドを握り締めていたんだ。」
「で…<<阿部寛>>事件。」
なんちゅー命名方法。
「そう。被害者は、山手大学情報学部の准教授、谷 慶介(たに けいすけ)さん。自分の研究室内で、前からはりせんで頭を殴られた。殴られた勢いで、後ろに転等して、後頭部を強打。発見されるまで、気を失っていたらしい。倒れた時に、机に飾って置いたプロマイドが一緒に落ち、その中から<<阿部寛>>のプロマイドを被害者が握っていた。幸い、怪我は大した事は無かったようで、既にピンピンしている。」
「前から襲われたんだったら、犯人は分かっているのでは?本人に聞けばいい話でしょ?」
当然の疑問だ
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肉球さん、niceありがとうございます☆
by なっち☆ (2011-06-21 21:03)